「反対!」というのは意見じゃない

「「反対!」は意見じゃない」、これはお笑い芸人の松本人志さんの発言だ。確かに「反対だ!」という掛け声だけでは意見ではなく、単なる感情だ。意見を言うなら対案を示さなければいけない。現在多くの若者が街角で叫んでいるが、これは若者だけの話ではない。民主党を筆頭とする野党議員も同じだ。「反対!」とだけ言って対案を一切示そうとしない。若者がデモで叫ぶのはわかるが、国会議員がこのざまでは示しがつかない。

確かに安倍首相をはじめとする与党側にも問題はたくさんある。安倍首相本人に関しても、国のトップとしての説明責任が果たせていない。そして安倍首相の周辺は大量当選の結果にあぐらをかいている。ここ最近の自民党議員の問題発言の連発も緊張感が欠けている証拠だ。

とはいえ野党も情けない。この与党の緊張感の欠けた今こそ論を正し追求するチャンスなのに、結局対案も出せず、論も正せず、与党のすること何でも反対、全く責任野党・対立野党の体を成していない。真正面から論的に対立することさえできていないのである。もちろん党首レベルの人物、例えば民主党の岡田氏などはそれなりの発言をしてくる。しかしその他大勢の議員は小学生レベルだ。小学生の喧嘩しかできないでいる。

松本人志氏が言うように、「反対!」だけでは物事は進まない。何がおかしくどうすればいいのか、与党が納得するくらいの迫力ある論が欲しい。

民主党は現在野党第一党だが、内容は限りなく幼稚なレベルだ。これでは与野党逆転どころか尻すぼみになっていく可能性の方が高いように思える。

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