お金の価値とは何だろう?その一番単純な答えは、お金の額面である。一万円なら一万円の価値があるし、一億円なら一億円だ。しかし多くの人が気付いているように、人それぞれお金に対する感覚は違う。百万円を持っていても、それをすごく価値があると捉える人もいれば、はした金だと見下す人もいる。そもそもお金の価値というものは、誰が持つかによっても変わるし、どのように稼いだかによっても変わる。ここでは少しお金の価値というものについて考えよう。
「悪銭身に付かず」とは昔からある言葉だが、この言葉ほどお金の価値に対する本質を突いたものはない。悪銭、つまりどのような手段でお金を手に入れたかということによってお金の価値は大きく変わる。そもそも悪銭というものは額面に比べて全く価値がないということを言っているのである。価値がないからすぐになくなってしまう。悪銭の百万円は実はたった百円だったということなのである。
逆に自分の思想を人生において実行し、才能と努力によって手に入れたお金は莫大な価値がある。こちらの百万円は実は百億円なのである。だから簡単にはなくならない。そしてこのようなお金には、お金以外の価値も多くもたらしてくれる。例えば良質な人間関係とか、あるいは自信などの精神的な余裕とか。もしかしたらお金以外の価値の方が大きいかもしれない。
このような事から、僕はどのようにお金を稼ぐかという「手段」に徹底的にこだわる。実際に百億円のお金を稼ぐことは非常に難しいかもしれないが、百億円の「価値」を手に入れることは不可能ではない。重要なのはお金の額面ではなく価値なのである。世の中には「手段を選ばず」という考えが蔓延しているが、「お金をどのように稼ぐか?」という手段を選ぶことによって稼ぐことが出来る「価値」は大きく飛躍できると僕は考えている。