多くの人は何かと白黒を付けたがる。しかし実際はグレーな事も多々ある。それがむしろ自然な事だと思うのだが、グレーは悪い事だと捉えられる風潮を強く感じる。しかし僕自身はグレーは決して悪い事ではなく、むしろグレーゾーンに飛び込んで行くことも大事ではないかと強く思っている。
これらのことはビジネスにおいて顕著に見られる。ビジネスにおいてグレーとは良い悪いということではなく、合法か?違法か?ということである。しかし実際は合法か?違法か?ということは簡単に判断できないことも多い。危険性を過度に恐れてグレーゾーンに飛び込めない人や企業を多く見かける。完全な白になることが確定しないと飛び込んでいけないのだ。しかし欧米企業はグレーの使い方が上手い。グレーには確かにリスクがある。しかし大事なのはそれらのリスクを上回るメリットがあるかどうかだ。小さなデメリットを取って大きなメリットを取るということが大事だ。しかし日本では、デメリットを取らずメリットも取れないという身動きが取れない状態でいることが多い。
人間も同じだ。完全に真っ白な人に魅力はあるか?完全に真っ白ということは何もしていないということだ。何かの行動を起こすたびに汚れて行くことはごく自然な事だ。時には人のためにグレーゾーンに飛び込んで行くこともあるだろう。自分の保身の事ばかり考えて常に真っ白な安全地帯にいる人は、はっきり言って心は真っ黒だと言える。社会的に白黒グレーであるということと、心が白いか黒いかということは全く別である。
大事なのは、自分を守り過ぎないということだ。自分を守る事ばかり考えると、クレジットカードでいうところのスーパーホワイトになってしまう。社会というグレーな世界をいかに対処して生きて行くか?もちろん社会的にはグレーでもなんでもいいが、心は出来るだけ白くありたいものである。