最近はコロナの影響で、社会が重い空気で覆われている。あたかもコロナによってすべてが悪くなったと言う空気だ。確かにこれまで大量の株を持っていた人は株価の大幅下落で大きな損失を出したであろうし、失業した人も少なくない。一言で言うと、これまで成功した人、あるいはこれまで普通に生活が送れた人が窮地に立たされていると言っていい。しかしこのようなニュースはほとんどこれまで上手くいっていた人に焦点を当てて語られる。しかし世の中は上手くいっている人ばかりではない。これまで苦しい思いをし続け、これまで上手くいかなかった人もたくさんいる。そしてそのような人に焦点を当てた時、必ずしも暗い話ばかりではないはずだ。
例えば先ほど、株価の暴落で大きな損失を被った人がいると言ったが、逆に今株価が下がり切ったときに株を買い占めて、後に株価が上がり大きな利益を得る人も出て来るはずだ。これまで上手くいかなくて苦しい思いをした人が、コロナをきっかけに成功する人も多々いるはずだ。そう考えると今は全てが悪くなっているのではなく、ゲームチェンジが行われているのである。これまでの成功者からこれからの成功者へ。だからこそ、これまで上手くいかなかった人はいかにしてゲームチェンジャーになるかと言うことを考えなければならない。
ではなぜこのようなゲームチェンジが行われているのか?それは世の中のシステムが大きく変わったことに由来する。世間ではコロナ禍によって全てが悪くなったと言われることが多いが、長い目で見るとコロナ禍は単なるきっかけに過ぎず、変化を早めただけと言われるかもしれない。なのでこれまでと同じことをしていては勝ち目はない。いかにしてこれからのシステムを理解し、それにマッチしたことを行うかと言うことである。
日本人は変化を嫌う人種だと僕は考えている。だからこそ前例主義が大きく幅を利かせているのである。なので日本が大きく変化するためには、外部からの大きな力が必用だ。戦後の大きな経済発展も敗戦と言う外部からの大きな力がもたらしたものだ。そして今回もコロナと言う外部からの大きな力が働いている。敗戦もコロナもどちらも大きな災いであることには間違いない。しかし災難が起きたからもう終わりだと言っていては何も始まらない。災難は既に起きてしまってもう変えられることではないのだから、ここからはそれを逆手に取っていかに変化していくかにかかっている。