ネガティブな環境を逆手に取る。

今の社会状況は、明らかにネガティブだ。おそらく99%の人にとって、今のコロナ禍は自身を苦しい立場に陥れていると思う。それは金銭的な事や、社会不安などから来る精神的な事や、あるいは行動範囲が圧倒的に狭くなることなど、少なくとも我々には良い傾向はほとんど表れてこない。では、100%ネガティブなのか?もし99%ネガティブなら、残りの1%は何なのか?おそらくそのような事は1%もないと言う人も多いだろう。もし仕事が全くなくなって、家にずっといることになったとしよう。もちろんお金は全く入らない。それこそ窮地である。しかし、家族がいる人なら、家族とコミュニケーションを取るきっかけになるかもしれない。そして学生なら、自習に打ち込むいい機会になる。このように、99%ネガティブな状況なら、それを100%ネガティブにするのではなく、1%のポジティブを見つけて、それを5%、10%と増加させていくべきではないだろうか。

僕は数理物理の研究を続けている。しかし普段なら、なんやかんやと雑用が多く、そして少なくとも稼いでいかなければならないので、ここのところ落ち着いて研究に打ち込めないこともあった。しかし今は家にこもることが非常に多い。これは考えようによってはチャンスである。こもって研究に打ち込む大きなチャンスである。もちろん、色々とピンチ的な状況ではあるが、それを逆手にとってチャンスにするかどうかは自分の考えよう、そして自分の行動次第である。

同じことが起こっても、それをピンチにしたままの人と、それをチャンスに変える人の二通りいる。ピンチにしたままの人は、それを100%外的要因、あるいは環境のせいにする。しかしチャンスに変える人は、結構いろんなことが起きてもめげないものだ。それはもう外的要因・環境がどうかと言うよりも、むしろ人間性の問題だと思う。

僕は現在のネガティブな状況をどうポジティブに変えて行くかと言うことを必死に考えている。そしてそのための手段・選択肢はいくつか考えている。お金がないと言って生きていけないと騒いでいる人も多いが、はっきり言って僕の置かれた状況よりいろいろとかなりマシな人が多いと僕は思っている。なぜ僕より状況が良い人たちが騒いで、窮地に立たされている僕がポジティブにめげずに前向きに進んで行けるのか?これは決して環境のせいではないことはお分かりであろう。人生は頭を使って生きていかなければならない。そして強い覚悟が必要である。そのような強い覚悟を持って生きていれば、かなりの窮地に立たされても何とか乗り切れると僕は思っている。少なくとも自分に関してはそうである。今のコロナ禍を乗り切れるのは、決して環境の良い人ではなく、窮地を逆手にとってポジティブな方向へと変えられる人だと思う。僕もそのような方向へと進んで行く体制は整っている。

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