人間が一生に体験できる事なんて、たかが知れている。世界を旅行したところで、見ることができる事なんて微々たるものだ。では世界を知るためにはどうすればよいか?それは読書をすることである。
読書をして得られることも、たかが知れているかもしれない。しかし読書から多々の新しい知見が得られることは事実である。読書をするのとしないのとでは、世界の広がりが大きく違ってくる。さらに読書をして得られる知見は、旅行をして得られる知見とは質が違う。
その一方、旅行をして得られる体験も貴重である。なぜならば、旅行をして得られる体験からは生の情報が得られるからだ。言い方を変えると「一次情報」だと言える。なので旅行をして得られる体験は非常に貴重なものであるが、そのような貴重な体験を生かせている人は多くはないように感じる。体験をしてそれで終わりでは、あまりにももったいない。まずは問題意識を持って体験することが大事である。
「知」の情報を得るためには、書物を読むことは欠かせない。特に学問を修めるには、書物なしでは何も進まない。「目の前の本を知って、世界を知る」なんてことも、その気があれがすぐにでもできるのである。「お酒を飲めない人は人生の半分を損している」とはよく聞く言葉だが、「本を読まない人は人生における知の99%を無駄にしている」と言えるだろう。
世界を知ると言っても、何も旅行をして地球を見る事だけを指すわけではない。数学や物理学の世界を知ることも、世界を知ることに入る。いや、それこそが世界を知るということだと思う。
世界を知ることはそんなに難しいことではない。大金をはたいて海外旅行する暇があれば、そのお金を少しでも書物に当てるといい。書物を読み世界を知ることは非常に意義のあることだ。