今、コロナ医療現場が疲弊している。それは病床や医療機器などのハードも、そして医者、看護師たちの人材も、完全に疲弊しきっている。特にコロナ医療従事者の精神面の疲弊は一見して見えない部分であるが故に、我々が思っているよりもはるかに疲弊している可能性がある。それを救う方法はないのか?僕はもうお金しかないと思っている。現在のコロナ医療従事者の報酬は賞与カットなどもあり、仕事の対価として全く見合わないものになっている。もしコロナ医療従事者最低賃金などと言うものがあれば、ほとんどのコロナ医療従事者はその最低賃金に届かないであろう。
何しろコロナ患者と向き合う限り、コロナ感染の危険性は常に付きまとい、言わば命の危険性までもさらしていると言える。そしてそれは医療従事者本人だけでない。家族などの同居人に対しても強い制約をもたらしている。そして理不尽な事に、コロナ医療従事者に対しての社会での風当たりも強い。全く割の合わない仕事である。
小池都知事は小中学生に対して医療従事者に感謝の手紙を書くように呼び掛けたと言う。ふざけるな!強制的に書かされた感謝の手紙を受け取って喜ぶ人がどこにいる!小池都知事の無神経ぶりは本当に理解不能である。今唯一医療従事者を精神的に救うものがあるとすれば、それはお金しかない。我々にできることはそのお金を差し出すことだ。人生はお金ではないと言う人は多いが、時にはお金以上のものがない時もあるのだ。それが今だ。ではそのお金をどう捻出するか?以前、国民一律の10万円給付金があった。それを9万円にして、残りの1万円を全てコロナ医療従事者に集めればよかったのである。そうすればコロナ医療従事者に通常の二倍三倍の給与を与えることができたはずだ。しかし既に給付金配布は終わってしまったので、来年度に国民一人当たり一万円のコロナ医療従事者給付税を集めればよい。それを全てコロナ医療従事者に給付すればよいのである。
医療従事者に対して、使命感ややりがいなどを口にする人がいる。しかしそれは医療従事者本人が言う言葉であって、我々が押し付ける言葉では全くない。もしそんなことを言う人がいれば、勘違いも甚だしい。一般国民ができることは、お金を差し出すことしかないのである。もちろん病院で医療従事者に配慮して診察を受けることは言うまでもない。菅氏、そして二階氏たちはGoToキャンペーンに熱心である。そしてそれによって生み出されるコロナ患者によって医療が崩壊しようとしている。そもそもお金の配置の仕方からして間違っていたのである。これは利権・既得権益がもたらした最も酷い悪例になってしまった。もう時はかなり過ぎてしまったが、せめてこれから出来る事だけでも医療従事者の献身に対して国民は報わなければならない。