初めの一撃だけは、データでは語れない。

世界で初めて物事を成し遂げようとするとき、もちろんデータなどは全く存在しない。しかしそのような中でも強引に他のデータを持ち込み、何が何でもデータから判断しようとする人たちも多い。そのような人たちはもちろん、世界で初めての事に成功するどころか、取り組む事さえできない。もし世界で初めて成功を成し遂げたいと思うのならば、データ以外からの判断を下さなければならない。

世界で初めて本格的スマホを世に出したアップルだって、それが世に受け入れられるかどうかの判断を過去のデータからは下せなかったはずだ。とは言え、ジョブズは成功するはずだという確信は持っていたはずだ。過去のジョブズの仕事を見ると、常識を覆すような仕事がいくつかある。そのような常識破りの成果を挙げるためには、データではなく論理的な判断、そしてこれまでの経験から来る直感を信じなければならない。

しかし、この直感というものが曲者である。どうすれば直感を磨けるのか?そのようなマニュアルは世界のどこにも存在しない。なので直感を身に付けようとしても、多くの人はどのようにすれば直感を身に付けられるか全くわからない。しかし直感を持っている人は、どのようにすれば直感を身に付けられるかが意外とわかっている。直観がある事が生まれつきの才能である訳ではなく、どのようにすれば直感を身に付けられるかと言う事が理解できることが才能なのである。

初めの一撃をどのように食らわすか?それを判断するためにはかなり先までのビジョンを保持しなければならない。そしてもちろん大きなリスクも取らざるを得ない。そのようなリスクを取るためには、それを上回る確信を持たなければならない。確信もなく大きなリスクを取りに行くのは単なる暴挙であり、パチンコなどのお金のギャンブルと何ら変わりはない。人生のギャンブルを行っている人は、意外と確信を持っているものだ。ただ周りから見るとギャンブルに見えるのかもしれない。リスクを取ることが大事なのではなく、リスクを取りに行くための確信を持つことが非常に重要なのである。そのためには、経験に基づく鋭い直感力を養わなければならない。

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