物事には「ここぞ!」という瞬間が必ず存在する。その瞬間を逃すとしばらくは勝機は訪れない。そのような瞬間を感じた時は、とことん前に出ることが大事だ。間違っても中途半端な姿勢を取り、勝機を逃してはならない。
勝機だと感じた瞬間には、時間とお金もとことんつぎ込むべきだ。確かに時間とお金を全てつぎ込むのはリスクであり賭けである。しかしとことんリスクを取ることでしかそれ以上の成果を得ることはできない。
理論の研究にかかるお金などはたかが知れている。専門書も高額だといっても、せいぜい一冊一万円前後だ。実験系の研究だと数千万円かかる研究も世の中には多く存在する。
僕は最近、連日高額な専門書を購入している。和書はジュンク堂で、洋書はアマゾンで購入しているが、たかがとは言え、やはり一冊一万円前後する専門書を購入するのには少々迷う。しかし結局は毎回購入するというパターンになる。やはり勝負の時にたかが本などの購入に迷ってはいられない。今、勝機を見出している。
専門書は平均して300ページ程あるものが多い。しかし間違っても300ページ全てをガッツリ身に付けようと思ってはいけない。必要なのはどの部分かということを見抜いて、ポイントを押さえることが必要である。最初から最後まで理解しようというのは勉強である。研究は300ページの中の1ページでも役に立てば御の字なのである。
先ほど、羽生結弦選手のスケートをテレビで観た。今季世界最高得点で優勝を果たしたが、やはり羽生選手の勝負強さは半端ではない。研究者とスポーツ選手の勝負は見かけは全く違うのかもしれないが、共通するところも多くあるのではないかと思っている。
勝機を見出した時に勝負をかけてとことん前に出る。その先の世界がどう広がるのか?非常に楽しみである。