地震に対する意識が変わった日。

昨日の1月17日は、阪神大震災から24年目の日だったが、僕にとって、そしておそらく日本の多くの人にとって、地震に対する意識が変わって24年目の日ではなかったのではないだろうか。

僕はその時、神戸に住んでいたが、今では全くもってアホらしい話であるが、関西は地震が起こらない所だと信じ込んでいた。また関西で地震が起こらないことは、当時関西人の間では常識であったように記憶している。実際、阪神大震災が起こるまでの18年間の人生の中で、神戸で地震を感じたことは震度2程度の微弱な地震一回だけしか記憶にない。その一回は家のトイレに入っていた時に感じたので、なぜだか覚えている。そのような意識しかなかったので、大地震に対する心構えなど皆無であった。

しかし、阪神大震災後、日本は大地震時代に入る。いつどこで大地震が起こるか油断できない。日本に住んでいる限り、大地震の危険性からは逃れられないというのが現在の日本人の常識的な意識ではないだろうか?関西でも去年、大阪で大地震が起きた。地震を抑え込むことはできないので、人間の意識の方を変えるしかない。

阪神大震災が起こる24年前まで、地震の危険性と言えば首都圏直下型地震一辺倒だった。もちろん今でも首都圏直下型地震の危険性は高いのであろう。しかしそれは首都圏だけが特別なのではなく、広く日本全体の危険性の一部という認識ではないだろうか?静岡県を中心とした東海地震の危険性も、今では南海トラフ地震と名を変え、さらに九州周辺まで範囲を広げ、桁違いの危険性が認識されるようになった。もう日本に住んでいる限り、地震と共生するしかないのだろうか。地震が起こるということを前提に、いかに身を守るか?現在は防災というより、減災に重点が置かれるようになってきている。

プレートの境目に存在する日本列島に住んでいる限り、地震、そして火山からは正面から向き合って行かなければならなさそうだ。

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