大切な書物。

僕は人に比べてかなり多くの書物を持っている。絶版になっている専門書などはかなり高額になることも多く、そのような書物を全て売り払えば高級車が買えるのではないかと思う。しかし何があっても生きているうちは書物を売り払うことはないであろう。なぜなら、書物は僕の人生の生命線であり、それらの書物を売り払うことは命を売り払うのに等しいからだ。

なぜ書物がそんなに大切なのか?それは、数学や物理の研究をするのには専門書や論文が必須だし、生きる上では社会に関する様々な情報を仕入れることが必要だからである。そのような知識を仕入れるのに必要な書物は、ない金を払ってでも購入するが、必要のない本や雑誌は適当に立ち読みなどをして済ませる。

その人の本棚を見ればその人の人となりが分かると言うが、さらに言えば、本棚はその人の第二の脳だと言える。本棚に置かれた書物達は、その人の脳の中身をさらしているのである。そして例え自分の記憶の中に残っていなくても、手に届く位置にある本を手にとって知識を確認できれば、それはその人の保持している知識であると言える。

失われた30年と言われる不況につられて、現在も出版不況だと言われている。不況時代において何を節約するかと言った時に、まず節約するのがどうやら書籍購入代であるようだ。それに対して、スマホなどの通信費は年々増加している。情報化社会と言われる現代においては、そのような傾向は避けられないのかも知れない。しかし数千円の専門書一冊あれば、それだけで一年分の知識を補えると僕は思っている。もちろん、ちょっとした読み物であれば数時間で読み切れてしまうが、一年かけて一冊の専門書を読むことによって身に付けられる思考力は、百冊の読み物にも勝ると思っている。人生のバイブルに一冊の専門書を指定して過ごすのも悪くない人生だと僕は強く感じる。

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