安保法案を「戦争法案」と口にする「国会議員」は信用できない

思想は人それぞれ、人を傷つけるような暴力的な思想でない限り、どんな思想を持とうが自由である。もちろん個人が安保法案に対して戦争を連想してしまうなら、戦争法案と呼称するのもやむ負えないだろう。

しかしこれが国会議員となれば話は別だ。前の国会で議案にのぼったものに「戦争法案」などという呼称のものは何一つない。「安全保障関連法案」が正しいと思われる。一般市民が言うならともかく、正確な議論が必要とされる国会議員が戦争法案などと呼称するのは、あまりにも認識が欠けている。

28日のテレビニュースを観ていると、社民党の国会議員が「戦争法案」とやみくもに連呼していた。国民がどの国会議員を支持しようが自由だが、僕はこんな国会議員を信用することはできない。

「安保法案は、~~~だから、戦争に結び付く可能性がある」と説明するならまだ十分に分かるし、法案に対して誠実に向き合っている姿勢を感じる。しかしやみくもに戦争法案と連呼するだけでは誠実さも何も感じないし、暴力的な印象しか受けない。むしろこの人(国会議員)の方が戦争的な思想の持ち主ではないかと疑ってしまう。

国会議員は「公人中の公人」である。そのため一般市民が認められている大きな自由に対して国会議員は自由を制限されることもある。そのことを理解していない人に国会議員である資格はない。国会議員には公人たる風格のある振る舞いを求めたい。

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