安倍一強を作った日本国民。

現在、コロナ対策で安倍首相の政策が物議をかもしている。マスク問題、給付金問題はもとより、そもそも感染防止に対して有効な策が取れているのか、非常に疑問である。マスク配布に関しては一定の効果はあるだろうが、首相に求められるのは効果を最大化することである。それには費用対効果を最大化することも含まれる。財源は大きいとは言え有限である。なので費用対効果は非常に重要な問題である。

しかし一番重要なのは、言うまでもなく感染拡大防止、そして犠牲者を最小に抑えることである。しかし首相はコロナ問題を感染防止問題ではなく経済問題と捉えているように思える。言うまでもなく一番重要なのは国民の命を守ること。それを確保したうえで経済問題を打ち出していかなければならない。もちろん、お金がないと生きていけないと言う声も大きい。そして命の問題と経済問題は強く結びついている。なので有効な経済対策を打ち出すことは、国民の命を救うことにもつながる。しかしそれが本当にできているかと言えば疑問である。

コロナ問題が安倍首相就任初期に起きていたのならば、首相はもっと積極的に対策を打ち出していたのかもしれない。しかし今の安倍首相を見ていると、全てが守りに入っているように思える。安倍首相の政策の多くが保身なのである。ここ数年、政治の世界は明らかに安倍一強である。さらに不幸な事に、アメリカ大統領はトランプ氏である。僕も含めて多くの人は安倍一強を批判しているが、そのような状況を作ったのは紛れもなく日本国民なのである。しかし全てを国民のせいにする訳にもいかない。貧弱で安倍首相以上に保身的で目先の利益しか考えていない野党勢力の責任は大きい。安倍自民を批判したくても、その受け皿が存在しないのである。このように考えると、政治家だけの問題と言うより日本社会全体の問題のように思える。つまり政治家を含めた国民すべての問題なのである。ではそのような国民はどのように生まれたのか?それは一にも二にも教育である。個性を潰し、平均的で無難な人間の養成に重きを置いた教育はもう限界なのではないだろうか。

とは言え、最近の教育は僕らが受けて来た30年程前の教育よりかははるかに良いものになっている。しかし意欲のあるものが若者も中年も少ないように思える。政治家が保身的なら、国民も保身的なのである。今の教育が花開く20年後くらいに非常に期待したいが、それまで日本が、そして世界が持つか、非常に心配である。

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