安倍思想は軍国主義への足音か

現在、国会で安保法制の議論が行われている。安倍首相の主張を一言でまとめると、「自衛隊が軍事行為をしなければ、後方支援や他国の支援は可能だ」というものだ。

今まで日本は金は出すが血は流さないと他国から非難され続けてきた。その批難に対して後ろめたさを感じているのだろう。単純に考えて紛争地域に行って血を流さずに済むとは考えにくい。本当に血を流さずに済むのならば自衛隊ではなくて民間人がいけばいい。僕自身は血を流すか流さないかという議論は重要ではない。なぜなら自衛隊は緊急時には血を流す覚悟で国を守る使命を持っていると思っているからだ。もちろん血を流さずに済むのならそれに越したことはない。無駄な血は絶対に流してはいけないのだ。しかし国民が危機にさらされている時には血を流す覚悟で守る、それが自衛隊の存在意義である。

今回の安保法制の問題点は、自衛隊が守るのが他国の国民、他国の軍隊であるということである。「自衛隊」という名前の通り、自衛隊は自国・日本国とその国民を守るためにある。それが他国まで乗り込むのは理にかなったことかということである。

瀬戸内寂聴さんが、安倍首相は軍国主義者で軍隊の足音がすると言っている。さらに昭和10年代の状況に似ていると言っている。僕は昭和初期には存在していなかったので、昭和10年代の状況が実際どんな感じだったかとは本でしか知らないが、瀬戸内寂聴さんのようにその時の様子を肌で感じた人の言葉は重い。

僕は安倍首相のことを軍国者だとは思っていない。しかし安倍首相の安保政策によって軍事行動に巻き込まれる可能性は高くなるのは確実ではないかと思う。日本の自衛隊の位置づけは世界的に見ても非常に特殊なので、他国の例をそのまま当てはめることはできない。それに憲法第九条との兼ね合いもある。

僕は安倍首相は信頼に足る男だと思っている。もちろん細かいことを言えば安倍首相のすることに批判もなくはない。しかし安倍首相を信じている。ただもし安倍首相が暴走気味になった時には民主党の岡田代表あたりが中心になって抑止しなければいけない。

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