安倍首相辞任、一つ許せない事。

28日、安倍首相が辞任の意向を表明した。辞任の理由は持病の潰瘍性大腸炎の悪化ということであった。国のトップとして健康を維持することは非常に重要な事であるが、首相も人間であるので健康を損なうことも当然ある。辞任した後はゆっくりと療養してほしいものである。

とは言え、今回の健康を理由とした辞任に関して僕は一つ許せないことがある。僕は以前、安倍首相は非常に有能で偉大な首相だと思っていたし、ブログでもそのような事を書いたことがある。少なくとも一年半ほど前までは。しかし一年ほど前から安倍首相の判断力は明らかにおかしくなってきた。的確な判断が出来なくなってきていると感じていたのは僕だけではないだろう。総理総裁三期目に入ってから明らかに判断にキレがなくなってきたし、判断が遅きに失したこともいくつかあった。最近で言えば、GoToトラベルキャンペーンなどはその最たる例であろう。誰がどう見ても、コロナの感染を防ぎ行動を自粛しなければいけない時期に、GoToトラベルとは明らかにおかしいし論理が破綻している。三年ほど前の安倍首相ならば即座に中止していたことであろう。

ここ一年の判断力の低下は、今思えば持病の悪化が原因であったのかもしれない。しかし何度も言うが、持病が悪化することはある程度防ぎようのない事であり、総理であっても同じ事だ。しかし一国の長である首相が病気で判断力がなくなってもその座に居座り続けることは明らかに責任がある。僕はそのことが許せないのである。持病が悪化し判断力が鈍ったのなら、即座に首相の座を降りてゆっくりと療養してほしかった。しかし安倍首相はその座に座り続け、国民を危機にさらし続けたのである。そして数日前には首相連続在位の記録を打ち立てた。その直後の辞任である。記録にこだわって居座り続けたと疑われても仕方がない。

人間健康が第一とはよく言われるが、総理にとって健康維持はさらに重いものである。総理の健康一つが国民の安全と繁栄に直結するのである。もちろん総理も人間なので健康を崩すことも当然ある。しかしもし健康を崩して的確な判断が出来なくなったと感じたのならば即座に後進に職を譲るべきではなかったかと強く思うのである。

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