専門分野の末端よりも、他分野の根幹を!

学問に取り組んでいると、当たり前の事だがどんどん専門的になってくる。専門を極めることは非常に重要な事だが、しかし細分化されつくした末端にこだわるのはまた違う話だ。専門を究めながらも、その本質を見抜き、根幹に取り組まなければ価値は生まれない。しかし実際は、細分化された末端の計算テクニックに終始している研究者も少なくない。

そして自分の専門分野の根幹に取り組みながらも、時には他分野に視野を広げるのも悪くない。しかしその際重要になってくるのは、他分野であってもその根幹に取り組むことだ。そもそも他分野の末端などに取り組む時間的余裕はないし、他分野であっても、それが本質的に重要な事であれば必ず自分の専門分野にも思考的優位は生まれてくるはずだ。だからこそ僕は専門の数学・物理以外にも、様々な科学、さらには社会的学問などにも取り組むことにしている。

大学で研究をしている学生などの中には、いち早く最先端にたどり着くことにこだわる人が少なくない。確かにそれはそれで重要であるが、それ以上に大事な事は、学びながら本質を掴むことである。なので本質を掴むために一年二年つぎ込むことは全く悪くない。むしろ最速で表面をさらうくらいなら、五年十年かけてじっくりと本質を料理する方が余程価値がある。

そしてもし本質を掴むことができれば、それから先は意外と早く進むものだ。本質を掴めば、あとは技術を身に付けるだけだ。しかしこの順番が大事なのである。「本質を掴む→技術を身に付ける」とすべきところが、この順序が逆になってしまうといつまでも本質を掴めないままになってしまう。本は何のために読むのか?もちろん情報を手に入れると言うことも重要だが、その情報を料理できなければ価値は生まれない。もうそろそろ情報を暗記するだけの読書は止めにしないか!と多くの人に問いかけたい。

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