将来の夢が「病理医」の女の子。

この女の子とは、中学生になったばかりの女優の芦田愛菜さん(12)である。

小学生・中学生に、将来の夢は?と尋ねると、たいてい定番の答えに落ち着く。男の子だと、プロ野球選手など、女の子だと、ケーキ屋さんなどであろうか。そして男女両方の上位に来るのが、医者である。

医者に憧れるのにはいろいろな理由があるだろう。人を助ける仕事がしたいからというのもあれば、高収入だからというのもあるだろう。高収入だからというのは大人の影響を受けすぎなような気もするが、それで立派な医者になってくれるのなら大歓迎だ。

話しは芦田愛菜さんに戻るが、芦田さんの(現在の)夢は、「病理医だ」と言ったらしい。医者と言わずに病理医といったところに視野の広さを感じる。病理医は、患者の組織検査などをして病気の原因を突き詰めることを主とする。大人でも病理医の存在を知らない人は多いだろう。芦田さんは、子供の頃から女優をされており、社会の様々な側面を小さなころから垣間見ることがあったのだろう。その中で、僕もなぜだかわからないが、芦田さんは病理医に魅かれた。

この芦田さんの視野の広さと社会に対する観察力は、大人も見習わねばならない。

現在、医者の人気は過去にないくらい高まっている。子供を医者にしたい親も多いだろう。しかし本当にやりたいこと、面白いことは何かを吟味して、注意深く社会全体を観察し、それでも医者ならば医者のどういう所が魅力で、具体的にどういう行為を行う人たちなのかを知らねばならない。それができているから芦田さんは病理学という具体性のある答えを出せたのだと思う。華のある職業は多いが、我々が見ているのは所詮表面的な部分だけで、いいところしか見えてないのだから。

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