法律は基本的に守るべきだが、中には悪法と言われるものもあって、そのような悪法を愚直に守るべきかどうか頭を抱えてしまう。法律であるからには守らないと罰則を食らってしまうので、特にこだわりがなければ守ろうとは思うのだが、中にはどうしても納得ができず、自分の正論を貫くべきだと思うこともある。
そもそも法律とはどうあるべきか?それは国民の利益を守ったり、人間の安全を守ったりするためにある。なので国民に害を与えたり、むやみに自由を制限したりする法律などと言うものは本来存在すべきでない。しかし悲しいかな、そのような悪法が少なからずあるのが事実である。
海外では悪法に立ち向かうと言う風潮のある国もあるようだが、日本では「悪法も法律である」という風潮が強くしみ込んでいる。なぜそのような考えが行き渡っているかと言えば、その根源をたどれば学校の校則に行きつくのではないかと僕は考えている。小学校から高校まで、「校則でそう決まっているのだから文句を言わずに守れ!」と無条件に押し付けている。それが生み出すのは思考停止でしかない。人々は自分の頭で考えようとしなくなってしまう。なので、悪法も法であると無条件に従おうとするようになる。
本来の法律の趣旨に反する法律などはあってはならないものだ。しかし万人が納得する法律を作ると言うことも非常に難しいものである。時には多くの国民の命を守るために自由を一部制限しなければならないこともあるだろう。現在の新型コロナウイルスに関する制限がそうである。しかし明らかに既得権益者を守るために一部の人々の自由を抑え込むような悪法がある。そのような法を守るかどうかは各自の考えによるが、自分の頭でどうあるべきかとしっかり考え、それに対して社会に主張・提言することも必要なのではないだろうか。