普段は感情を表に出さないドイツのメルケル首相は議会で感情を爆発させ、感染症対策の重要性を訴えかけ国民に協力を呼び掛けたと言う。それに対してどこかの総理はネットでギャグにもならないギャグを放ち、ヘラヘラと薄ら笑いを浮かべている。一国民として非常に恥ずかしく、また情けない気がするのは僕だけであろうか?
今政界で、またあらゆるメディアで議論されているのは、「感染症対策か?それとも経済対策か?」と言う事である。しかし僕はこれは違うと思っている。いま必要なのは「感染症対策 and 経済対策」と言う事である。そんなことを言うと、そんな虫の良い話はないと言われるかもしれない。なぜなら感染症対策をすれば経済は急激に落ち込むと誰もが考えているからだ。しかし僕ははっきりと言う。
「感染症対策を徹底することが、一番の経済対策になる!」
これはどういうことか?感染症対策をすることにより街に出る人が減り、お金が回らなくなる。旅行に行く人が減り、飲食をする人も減る。それによって旅行業界、そして飲食業界は大打撃を受ける。それは事実であろう。しかしだからと言って感染症対策を無視するとどうなるのか?当たり前の話だが、コロナ感染者は激増する。そしてそのような状況を放置すると、後々さらに経済が回らなくなる。コロナの影響が大きくなればなるほど、経済的な打撃も大きくなるだろう。コロナの状況が小さいうちだと自粛の規模も期間も少なくて済む。しかしコロナ被害が大きくなればなるほど自粛の規模も大きくなり、期間も長くせざるを得ない。即ち、早め早めの感染症対策が、後々経済的にも好影響を与えることになる。
政府はこれまで旅行業界、そして飲食業の支援のため、GoToキャンペーンを大々的に行ってきた。しかしこのことが結局旅行業界、そして飲食業界の首をさらに絞めることになる。そして苦境に立たされているのは旅行・飲食業界だけではない。かなり広い業種において大打撃が与えられている。そして時期的にも、自粛はクリスマス、正月を直撃することになった。早め早めに手を打っていれば、このような時期の自粛を避けることができたのは明らかであろう。
なぜこのようになったのか?ドイツの首相は国民の事を一番に考え、どっかの総理は自分の実績作りと自分の保身を一番に考えているからである。ああ、一国民として本当に情けない。石破茂さん、早く総理になってください!