外国の事はよくわからないが、日本では自己紹介をする時に必ずと言っていいほど自分の所属する組織を名乗る。もちろんそれが悪いわけではなく、所属組織がその人の人となりを表すこともあるが、所属組織名を自分の権威付けのために利用する人も少なくない。
組織で活動する人は、大きく二つに分けられる。一つは組織に大きく貢献して、さらに組織の中で力を付け大きく活躍する人。もう一つは自分一人では何もできないがために、組織という虎の威を借る人。前者の人は多くの場合組織に所属しているかいないかに関わらず、独力でも活躍できる人であろう。しかし後者は、組織名を名乗らないと何もすることができない。
僕が最近重要だと思っていることは、組織に所属しているとか所属していないとかに関わらず、基本的スタンスとして独立していることだ。行動的にも精神的にも独立していないと、軽快なフットワークは生まれない。組織に所属している場合は、組織の規約にがんじがらめにならないためにも、独立精神を持っていないといけない。
自分を語る時、属している組織を語らないと何も語れないような人間になってはいけない。組織ではなく、自分を語れる人間になることが重要である。