”投資をしない”という選択肢も十分にアリだ。

ここ数年、アベノミクスの影響か、投資熱が持続的に熱くなっている。そのような状況の中で、「投資をするのが賢い選択だ」という風潮が蔓延していることが気になっている。

投資をするのが賢いという考えの裏では、「投資は必ず儲かる」という暗黙の了解があるような気がする。そのような了解のもとで、やみくもに投資へと走っていく事例をよく見かける。

しかし当たり前の話だが、投資をしても必ず儲かるという保証はなく、逆に大幅な損失を食らう人も多く出てくる。ウォーレン・バフェットのような”投資の神”ならともかく、一般の人にとって”投資すべき”という一択にするのは非常に危険だ。投資を”する”と”しない”という二択で考えなければいけないのは当然だ。

投資をしないことは賢くないのではなく、熟考した末で”投資をしない”という道を選ぶのは、それも賢い選択だ。

リーマンショックの頃は、多くの人が損失を食らい、投資の危険さを味わったはずだが、それから数年経ち、そのような危険も全く忘れ去られ、何の前提条件もなしに投資すべきという一般市民が多く出ることは、非常に危険であると感じる。

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