既定路線か?想定外か?

社会というものは日々進化している。それは科学技術も同じで、日々新しい科学技術が開発され、世の中に広まっている。科学技術の発展というものは、基本的には既定路線上にある。例えば最近では、自動運転技術、折り畳みスマホなどがそうであろう。それらの技術は今はまだ完成していないが、数年後にはほぼ確実に実用化されていると予想されている。予想されていると言う事は、既定路線上にある技術だと言える。

しかし時には、科学技術というものは想定外的な飛躍を見せる。例えばスマホの先駆けであるiPhoneの誕生や、再生医療にもつながるiPS細胞の発見がそうであろう。iPhoneが発表された時、多くの人はそのようなデバイスが出るとは予想もしていなかった。そもそもその頃にはスマホという概念もなかった。さらにiPhoneが世の中に広まるかどうかも未知数だった。しかし現在は、Androidを含め、スマホは市民の生活に必須のアイテムとなっている。まさしくiPhoneは科学技術のブレークスルーとなったのである。iPS細胞に至っては、天地をひっくり返すくらいの常識破りである。発見された後になってみれば、iPS細胞は非常に単純な理論である。一言で言えば、皮膚の細胞(何の細胞でも良いが)に、山中ファクターと呼ばれる四つの遺伝子を挿入するだけである。しかしそのような事は誰も考えなかったし、誰も挑戦しようと思わなかった。そのような所にブレークスルーを作った山中伸弥教授の目の付け所は驚異的である。

世の中の99%、いや、99.999999%の人は、既定路線上を進もうとしている。しかし、数年に一人くらいだろうか、とんでもない常識破りを成し遂げる人が表れる。スティーブ・ジョブズや山中伸弥教授のように。もちろん、みんながジョブズや山中教授のようになれるわけではないと思う。なのでほぼすべての人は既定路線上で物事を考えようとする。そしてそれはほとんどの場合正しい選択である。しかし、そのような正しい選択さえも超える選択が存在するのである。そして社会の発展は、そのような想定外的な人間なしでは語れない。人数で言うと数人くらいであるかもしれないが、その数人が数十億人に匹敵するくらいの影響を社会に与えるのである。

先ほど述べたように、既定路線で考えることは正しい事だと思う。人生においても、既定路線を作った方がより正確に、さらに省エネルギーかつ低リスクで進めることが出来るであろう。それに対して、想定外な常識破りをするためには莫大なエネルギーもいるだろうし、何より高リスクである。しかし、ほんの一部の人(社会ではバカと呼ばれるかもしれない人)はそのような事に挑戦し、そしてその中のさらに一部の人が事を成すことが出来る。しかしバカとは言っても、そこまで徹底的にバカになり切れる人はほとんどいない。しかしバカに徹することが出来るからこそ、徹底的に挑戦に徹することが出来るのである。そのようなバカになり切って想定外を生み出すことは、非常にチャレンジングであるに違いない!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA