僕はこれまで日本と言う国に対して様々なダメ出しをしてきた。ならば日本は本当にダメな悪い国なのか?と言えば、決して良いとは言えないが、世界の様々な国と比べるとかなりマシなのではないかと思っている。ではなぜこれまで様々なダメ出しをしてきたかと言うと、それは非常に単純な話で、僕が日本に住んでいるからだ。日本に住んでいれば、自然、日本のことがよく見える。よく見えるので様々な悪いところ、おかしい所にいろいろと気づくわけである。
日本人は何かと欧米と比べたがる傾向にある。欧米のこういうところが素晴らしいとか、欧米に比べて日本はだめだとか、様々な比較をされてきた。では欧米はそんなに素晴らしい国なのか?僕はそうは思わない。むしろ欧米の方がひどいと思えることもたくさんある。総合的に見れば、日本の方がはるかにマシではないかとも思える。では欧米の何が一番問題なのか?それは「先行逃げ切り体質」である。
例えば、環境問題・経済問題が最たる例である。ではなぜ欧米の主張が正当化されるのか?それは建前と本音の使い分けが非常に上手いからである。日本人は本音と建て前を非常によく使い分けると言われている。しかし国家としての日本の建前と本音の使い分けは非常に下手だと僕は思っている。それは政治を見ていればよくわかる。政府は建前を上手く使えず、また建前を使ったときはその魂胆が見え見えなのである。そいう意味では、日本の政治は三流だと言える。
僕はダメ出しをしながらも、やはり日本の事が大好きだ。だからこそ日本が良い国になって欲しいと思っている。僕自身の生き方が日本のシステムに全く合っていないと感じることも多々ある。しかしそれはできない理由にはならない。僕はそんなことでつぶれる人間ではないからだ。いつか自分がいま取り組んでいることに成功すれば、日本が良い国に向かうための一つの力になりたいと強く思っている。