最後の巨大フロンティア、アフリカ。援助からビジネスに軸足を移す意義は。

安倍首相がアフリカ訪問から日本へ帰ってきた。台風10号の日本接近を考慮して、1日早い帰国となった。安倍首相のアフリカからの帰国に伴って、アフリカでのビジネスが話題になっている。

これまでアフリカに対しては、援助一辺倒の感があったが、今回の安倍首相の思惑はアフリカへのビジネスについての可能性を広げる意味合いが強い。アフリカを援助の対象からビジネスの対象へと軸足を移すものだ。

ではなぜ今、援助をビジネスへと移さないといけないのか?それには日本、アフリカの双方の立場があるが、どちらにしても双方にとって非常に意義あるものだ。ビジネスへ乗り込む日本にとってはビジネスチャンスの拡大という大きな利がある。そしてアフリカにとっても日本と同じようにビジネス創生という大きなメリットがある。

しかしそれだけではない。日本がアフリカで関わるためには、その基盤を作らなければならない。治安の改善、医療・保健の確立などである。しかしこれらのことは日本に対してだけではなく、アフリカ諸国自身の発展、アフリカ市民の生活の発展のためには不可欠なものだ。

そしてアフリカでのビジネスにとって非常に大切なことは、win・winの関係をつくること。お互いに利があってこそ飛躍的な発展が期待できる。

それから援助からビジネスへと移すことは、アフリカの自立にとっても欠かせないものだ。ビジネスに移すことによって、アフリカ市民の意識も変わる。援助とは強者が弱者に行うものだ。しかしこれからはビジネスによって「対等」な関係を結ぶことが必要なのである。

ヨーロッパは成熟期を過ぎ、アジアはこれから絶頂期を迎えようとしている。それに対してアフリカは取り残された大陸であった。しかしだからこそこれからの大きな発展が期待できる「最後の巨大フロンティア」である。

これからの日本の対アフリカビジネスの成功と、アフリカ市民の生活の発展を祈るばかりである。

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