本の相性。

本というものには、意外と相性がある。全く同じ分野の本でも、自分にすんなりと入る本となかなか受け入れられない本がある。もちろん、小説とかに関しては同じ内容の本は存在しないが、専門書に関しては、例えば同じ複素解析の本でも解析的な色が濃いものから幾何学的な側面を重視した本まで様々ある。そのような分野の本であれば、自分に合った本を手に取れば良い。

本に相性があると言う事は、同じテーマに対しても様々なアプローチがあると言う事だ。そのように、同じ対象物を様々な方向から眺めることが大事である。学問においても同じで、例えば整数論一つとっても代数的数論と解析数論がある。最近では数論幾何というものもある。同じものを二つの方向から見れば、三つ目が浮かび上がる。物事というものはしばしば玉虫色を呈する。すなわち、単一色だけにこだわるのではなく、玉虫色を制することが必要なのである。

最近様々な専門書を手にするが、相性の合わない本というものは時々ある。そのような時は、その本にこだわらず、同一テーマの違う本を手っ取り早く手にするのも手である。そしてその分かりやすい本で学んだ後にはじめの本を再び手にすると、意外とすんなりと入ってくるものである。

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