睡眠の科学。

僕はブログでも度々述べているように、超ロングスリーパーだ。なので、もし睡眠時間を短くできればどれだけ活動的な時間が増えるだろうと考えることがよくある。そもそもなぜ人間(動物)は睡眠をしなければならない運命なのか?非常に悩ましい問題である。

とは言え、やはり人間が生きて行く上では睡眠は不可欠だ。ショートスリーパーはいても、ゼロスリーパーはいない。これは何を意味するのか?一つ言えることは、これが人間とコンピューターとの決定的な違いだと言うことだ。コンピューターには睡眠と言う機構はない。(当たり前の話だが、スリープ機能の話とは全く違う。)もしかしたらこれがコンピューターの原理的な限界をもたらしているのかもしれない。現在、コンピューターの性能は飛躍的に向上し、AIも飛躍的に発展している。しかしこのような性能や機能の飛躍的な向上が、例えば意識や感情をもたらすことができるだろうか?この議論に対する意見は研究者の間でも真っ二つに分かれるだろう。僕は、コンピューターに睡眠機構を入れない限り、意識や感情をもたらすことはできないのではないかと考えている。

そもそも、なぜ睡眠が必用なのかと言う議論の答えは、おそらく現在は出ていない。睡眠の仕組みや機能は、測定装置の発展などでだいぶん解明されてきた。しかし、なぜ睡眠が不可欠なのかと言う問いの答えはまだ出ていない。全ての高等動物は、必ず睡眠をしなければならないようにできている。少なくとも、脳を持つ動物には睡眠の機能が組み込まれているのではないだろうか。この「なぜ睡眠をする必要があるのか?」と言う問いに答えることは、生物学の発展に対するブレークスルーになるのではと僕は考えている。

では、どのようにこの睡眠の命題に対してアプローチすべきか?その有力な手段の一つは、コンピューター( 特にニューラルネットワーク)機構との比較である。ニューラルネットワークは人間の脳の仕組みを模して設計されているが、どんなに高度なニューラルネットワークにも睡眠の機能はない。しかし動物の脳には例外なく睡眠機構が備わっている。そこの違いを徹底的に比較することによって、睡眠の本質が明らかになる可能性がある。そして将来のコンピューターには、睡眠の機構が装備されるかもしれない。

睡眠と言うものは一番身近な機構であるが、非常に謎多き仕組みでもある。そして「なぜ睡眠をしなければならないか?」と言う問いに答えることは、生物学とコンピューター科学に本質的な発展をもたらすものと思われる。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA