知識でなく、真髄を。

僕はこれまで度々述べているように、記憶力が悪い。これはかなり不便な事であり、これによって度々困ることがあり、また勉強したことをすぐに忘れてしまう。知識を習得することが目的ならこれは致命的な事であるが、数学や物理の神髄は決して知識を習得することではない。

記憶力の良い人なら一瞬で知識を習得してしまうのかもしれないが、しかし学問の神髄を理解するのはかなりの時間がかかる。一度習得したことを何年も経ってから見返した時、その時初めて真髄を理解することも度々ある。学問に打ち込んでいる時、突然真髄が理解できる時もある。これは知識とは全く違うと言う訳ではないが、かなりの部分が知識とは別物であるように思える。例えば詳細は一切忘れているが、本質は捉えていると言うこともある。そういう時、知識などは本でも何でも見て確認しなおせばよいだけだ。わざわざ自分が覚えていなくても、ちゃんと本には載っている。本質を捉えていれば、知識などは本で補って前に進むことができる。

とは言え何度も言うが、記憶力が悪いのは非常に不便である。しかし幸運な事に、本質を見抜く力はますます上がっている。これが逆だと致命的である。しかし周りを見渡してみると、記憶力が良くて知識はどんどん習得できるが、本質を掴めない人がたくさんいるように思える。本質とは言わば核なので、核を理解するだけならそんなに知識はいらないものだ。

僕は亀とウサギで言うと、圧倒的に亀である。しかし今は猛烈に走る亀になっている。亀であることには変わりはないが、でもそれでいいのだ。歳を取って衰える人もいれば、歳を取ってますます磨きがかかる人もいる。僕は今ますます磨きがかかっていると思っている。まだある程度時間はかかるであろうが、僕自身にとってのスタート(ゴールではない)まであと一歩のところまで来ていると僕は感じている。

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