自分の取り組む分野の当事者としてどうあるべきか?

ここ2年程、将棋界では藤井聡太七段の活躍に沸いている。僕自身は将棋界の当事者でも何でもないので、一観衆として藤井七段の活躍を楽しんでいるが、プロ棋士にとっては他人事ではない。谷川浩司九段は若手に対して「君たちは悔しくないのか」と発破をかけているが、藤井七段以外のプロ棋士にとっては屈辱以外の何物でもないはずだ。藤井七段のような凄い棋士が出てきたと喜んでいるプロ棋士はいないはずだ。

多くの人は何かしらの専門分野に取り組んでいる。そしてその中の一部はプロと言われる人であろう。そのような自分の取り組んでいる専門分野のプロにとっては、凄い同業者に対して手放しで褒め称えて良いはずがない。凄い同業者がいれば、それを超えるために腕を磨くことに専念しなければならない。

僕自身も、学生時代までは同じ分野を専門とする一流学者に対して憧れを持っていたことがある。そして過去の偉人に対して尊敬の念を抱いていた。しかし今は違う。同じ専門分野に憧れの人などいない。凄い人がいれば、それを越えなければならないと思っている。学問は決して順位を争うものではない。しかしだからと言って現在の地位に甘んじていいはずがない。やはりその分野に打ち込むからには、どのような分野であっても頂点を目指すべきだ。

ここ数年、僕はこのような意識が強くなってきている。普通は歳を取ればそのような意識がなくなっていくものかもしれない。しかし僕は以前、調子を壊したりして思うように打ち込むことが出来なかった。しかし今は万全の状態に近づいている。そして今なら自分の目指す所へ届くことが出来ると思っている。だからこそ、今は同じ分野に憧れの人などいない。もちろん、他分野には尊敬している人はたくさんいる。山中伸弥教授や大谷翔平選手、そして大坂なおみ選手などだ。そして自分の打ち込んでいる分野でそれらの人に引けを取らないくらいのプレーヤーにならなければならないと思っている。こんなことを言うとバカにされるかもしれないが、僕は本気だ。

もちろん、頂点を目指したからと言って、全ての人が頂点に立てるわけではない。トップに行けるのは一握りの人だけだ。しかし初めからそんなのは無理だと思っていれば、100%達成できない。しかしバカになって本気でそこを目指せば0.1%くらいは可能性が開けるかもしれない。この0.1%を高いと見るか?低いと見るか?その見方次第で後の人生が大きく変わる。0.1%を1%に、そして10%、50%と上げて行くために努力を続ける。そのような先の見えない努力が出来るバカであることが、目標を達成するための一番の資質だと思っている。

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