自然、人間、最適化。

自然と人間の付き合い方は、人間が抱える最も大きな課題だ。大昔は自然が人間を支配し、人間はそれに従うしかなかった。そして農業革命、産業革命を経て、今は人間が自然を支配しようとしている。これまでのところは様々な悩みを抱えながらも、人間と自然は共生することが出来てきたように思える。しかしこれから数十年、数百年、人間と自然は共生することはできるだろうか?これはかなり難しい課題である。

なぜこれまで人間と自然は共生することが出来たのか?それは人間と自然の関係が常に最適化という補正を加えながらバランスを取ることが出来たからではないだろうか。例えばオゾンホールが社会問題化された時には人間がそれを補修しようとする行動に出た。自然破壊から環境問題まで、問題が深刻化した時には、人間が自然との共生の道を探るという行動を起こしてきた。ではなぜそのような補正が出来たのか?それは進化の速度がまだ遅く、それらの補正が進化の速度に追いついて行くことが出来たからである。しかし現在IT化が急速に進み、人間の環境の進化は劇的に速くなってきた。その速さに補正が追いつくことが出来るのか?これまでのペースで行けば確実に追い付かない。

しかし環境補正の技術も劇的に発展してきている。よって人間の環境発展と環境補正のバランスを取ることは可能であるように思える。しかしそれは危うい橋を渡るようなもので、一歩橋から足を踏み外すと破滅への道をたどってしまう。上手く人間と自然が最適化を図りながら共生していくことが出来るか?これからの最も大きな課題である。

科学技術、そしてITが極度に発達した現代においては、技術を発展させ環境を大きく変えることはそんなに難しい課題ではなくなった。しかし自然と人間の共生を図ることは格段に難しくなってきている。あらゆる意味で数十年後の未来を想像することは困難になってきている。右に進むのか?左に進むのか?現時点では判断できない。これからの時代において最も重要な事は科学技術の発展ではなく、人間の意識なのかもしれない。人間の意識一つで発展の道へ進むか、破滅への道へと進むか、どちらに行くかが決定される。

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