藤井聡太二冠の高校自主退学について。

藤井聡太二冠が卒業間近の今年一月に高校を自主退学していたと言うニュースが流れた。多くの人は「あと二か月いれば卒業できたのに」ともったいないと思うかもしれないが、僕はこの藤井二冠の決断は素晴らしいと強く思う。おそらく現在の藤井二冠にとって、将棋以外の全ての事が無駄だと感じているのかもしれない。もし本人がそう思うのなら高校に一か月でもいることは完全に時間の無駄である。そして将棋一本にこれだけ打ち込み燃えることができることは何よりも素晴らしいことである。

僕の事になるが、僕は高校を一学期で辞めている。しかし勉強が嫌になったわけでなく、むしろその全く逆であった。当時の僕にとって、物理と数学が(ほぼ)全てであった。とは言え、藤井二冠のようにまだ結果を出しているわけでは全くないので、藤井二冠と比較することは恥ずかしい思いであるが・・・。僕は16歳の時に大検を取って18歳で大学に入ったが、大学に入っても数学と物理以外の事にやる意味を見出せず、フランス語の教授と「フランス語をする意味があるのか!」と激論したものだ。

しかしそんな僕も、最近になって様々な分野に興味を持ち、様々な事に挑戦したくなった。学問で言えば、生物学や化学、そして経済学やコンピューター科学など様々な分野に取り組み始めている。そして専門の数学・物理に関しても、これまでとは全く違う分野にまで手を広げ始めている。藤井二冠もタイトルを総なめした後、30代や40代になって様々な分野に興味を持つかもしれない。そうなればその時になってサクッと高卒認定試験を取って大学に入って学べばいい。そうすれば18歳で大学に入るよりもはるかに得る物があるだろう。

学問に取り組むことに、何歳になっても遅いと言う事はない。スポーツと同様、学問も若い方が才能が発揮されると言う声も聞くが、僕はそうは全く思わない。藤井二冠が30代で大学に通い、そして40代や50代で将棋の才能を生かしつつ大学教授などになればすごく面白いではないか!僕は藤井聡太二冠にはそれが可能だと思う。おそらく藤井二冠は今はそんなことは全く考えていないだろうが、とてつもないスケール感を持つ藤井二冠ならそんなこともやってのけるのではないかと強く思わせてくれる。

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