人間とは未来に向けて生きて行くものだ。もちろん過去が全く関係ないわけではないが、やはり過去がどうあったかと言う事よりも未来をどうするかの方が圧倒的に大事だ。僕自身、過去がどうあったかはともかく、過去の栄光などには全く興味がないし(栄光などなかったかもしれないが)、過去の栄光ほどくだらないものはないと思っている。それよりも未来に栄光を作らなければならない。そしてそれを一つ成し遂げれば、また次に成し遂げるべきことを成し遂げるために前を向いて進まなければならない。
過去は変えられないが、未来は変えられる。変えられない事にこだわっても仕方がない。過去の栄光にこだわると言う事は、ある意味未来に栄光はないと言う事だ。なので、過去の栄光にこだわる人間ほどくだらないものはない。特に一番くだらないのは、過去の受験生時代の事にこだわる人だ。もちろん、受験に合格することは良い事であるが、それは過去の一瞬の出来事であり、大事なのはそこでの勉強を生かし、合格して入った学校でいかに頑張るかと言う事である。そしてそこでの努力を基に、未来を良い方向へと進めることである。
スポーツ選手でない限り、年齢はほとんど関係ない。いや、50歳を過ぎてもプロの第一線で活躍するキングカズのような選手もいる。キングカズを見ていると、年齢を言い訳にすることがいかにくだらない事かがわかる。確かに、スポーツでも学問でも若手の方が成果を出しているような統計はあるだろう。しかし統計がどうと言う事と、一人の人間がどうだと言う事は全くの別問題だ。なので統計にむやみに振り回されないことが大事だ。
未来の自分は今の自分にかかっているのであって、過去の自分は関係ない。いや、確かに過去の自分が未来に影響を与えることもあるだろう。それは事実だ。しかしそのような事にこだわっていれば、未来の自分を固定化してしまうことになる。ニュートン力学的には、今の状態によって未来はすべて決まってしまう。しかし、量子力学とは確率的であるし、不確定的な揺らぎもある。従って未来は固定化されていない。人間の人生というものは量子力学的だ。そのような量子力学的な人生の未来をどうするかは、今の状態ではなく、今の意志や思考にかかっている。