ウィルスセキュリティソフト会社が自らウィルスを作成し、ライバル業者・末端利用者を攻撃していたというニュースが入ってきた。まだ真偽のほどは定かではないが、IT機器に対するセキュリティ意識を改めて問われる機会になったのではないかと思う。
ここで注目は、この会社がロシアの企業であるということだ。言うまでもなくロシアは中国と並んで共産主義国、何かと怪しいことが多い。中国は情報統制など民間に公的機関が介入することが多く、民間企業をコントロールしようとしている。白物家電ならともかく、IT機器などを利用する場合は中国製には気を付けた方がいい。最近では中国のレノボのパソコンに出荷前にウィルスが組み込まれていたことを思い出す。レノボは米IBM社のパソコン事業を買収して急成長したことで有名であり、その元IBMブランドを信用して購入する人も多いが、この事件で信頼性は一気に揺らいだ。そして今回の事件である。もしこの事件が本当ならば、ウィルスセキュリティソフト会社がウイルスをばら撒くという前代未聞の出来事である。
中国は世界第二の経済大国になり、ロシアも大国ではあるが、国家の信頼性は二国ともまだ底辺レベルのようだ。商品が安いに越したことはないが、その安さがリスクとのトレードオフになっていないか、生産国などに注意して考慮しなければいけない。