ロシア・・・アジアとヨーロッパの狭間で

今、最も情勢が動いている地域は、ヨーロッパ・東アジア、そして中東であろう。そこで最近あまり噂にならないのがロシアではないだろうか。少し前まではウクライナ情勢でもめていたが、最近はその話題もめっきり聞かなくなった。ロシアも我々日本一般市民の耳に入らないだけで、裏では活発なやり取りがあるのだろうが、活発に動いているヨーロッパと東アジアの狭間でロシアは今どう動いているのだろうか。

ギリシャ問題で揺れるヨーロッパ、日中韓問題で日本包囲網を築く東アジア、ロシアはその両方と接しており、密接に関わっている。とはいえ最近はロシアはヨーロッパよりも東アジアに軸足を置きつつある。巨大化した中国の存在と、シベリアの資源問題だ。

どうやら中国はロシアと近づきたいらしい。もちろんその理由は日本包囲網を敷くことだが、それ以外にもシベリアの地下資源を虎視眈々と狙っているとも言われている。それに対してロシアは中国を警戒しているみたいだ。最近中国は、「北方領土をロシアのものと認める代わりに、尖閣諸島を中国のものと認めてほしい」とロシアに投げかけた。それに対してロシアは「北方領土は日本との二国間の問題だ」と突っぱねたらしい。どうやらロシアは日本との間に問題はあるものの、中国よりかは日本の方が信用できるらしい。なにやら北方領土問題も少しは解決しそうな雰囲気である。

ロシアが東アジアに重点を置きだした今、日露間の問題、そして相互互恵関係を築くチャンスかもしれない。シベリアの地下資源は日本も喉から手が出るほど欲しいものであるし、中韓をけん制する意味合いでもお互いにとって良い関係だと思う。

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