大学の過度なキャリア教育について。

2016年3月卒の大卒者の一年後の離職率は11.3%であるという。これが高いのか低いのかは別として、就活における現在の「キャリア教育」というものには違和感を感じる。

キャリア教育によって、自分はどんな職業が向いているのか?そしてどのようなキャリアを構築していくのか?ということをディスカッションによって発見したり、またデータを機械分析して判断していく。しかし、キャリア教育によって自分の進路判断を狭めたり、可能性を狭めたりしていないかと僕は杞憂している。

もちろんキャリア教育によって適切な進路を発見・助言してもらうという利点はあるので、一概に悪いものであるとはいえない。しかし現在のキャリア教育は行きすぎな感がする。

キャリアとは働き出す前に構築するものではなく、社会に出て徐々に構築していくものである。現在の大学等でのキャリア教育は、キャリア概念の固定化を招くものではないかと感じる。

最後に、人生とは予想外の出来事の積み重ねであると言っても過言ではない。そんな中、レールの上に固定され、行き先が一つだけに定められている状況、しかもそれを自分ではなく周りの人間に定められるのは、人生を自己表現の一つと考える時、それは少し違うのではないかと思う。

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