学問を極める。

学問を研究している人の多くは、専門を定めてその専門分野を極めることを目標にしている。しかしトップクラスの研究者の多くは、専門分野以外の学問に対しても極めている人は少なくない。学問というものは一見関係のない分野に見えても、その基盤においてはかなり共通するところが多く、一つの分野を極めることが他分野を極めることにつながることが少なくないのだ。

学問に対する姿勢は人それぞれ違うが、一つの姿勢として学問なら何でもアリというのも非常に意味のある有効な手段だ。逆に一つの細分化された分野にこだわり過ぎると思想のたこつぼ化を招き、広い視野が保てなくなる危険性がある。

学問を究める事は非常に楽しくエキサイティングだ。万人がそのように感じるわけではないかもしれないが、少なくとも僕自身はそう感じているし、これまでそのようなエクスタシーに浸っている研究者を何人も見てきた。学問の発展はそのような人のエクスタシーから生まれるのだと僕は思っている。

学問の本質は専門化や細分化にあるのではなく、むしろ何でもありの複合化にある。少なくとも理系・文系などと隔離するのはナンセンスでしかない。とは言え、得意不得意があるのは仕方がないことだが、そこを克服するのも学問の研究には不可欠だ。という僕自身は“英語”という呪縛から全く抜け出せないでいるが、それも僕自身に課せられた試練なのかもしれない。

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