意味がないと言うことを見出すことも大事だ。

全ての事に意味があると言う人もいるが、現実には全ての事に意味があるわけではない。あることに意味を見出すことは非常に重要だが、意味のないことに対して意味を見出そうとしても完全に無駄である。そのような事に対しては、意味がないと素早くジャッジすることが重要になる。意味がないと見出すこと自体が、意味があると言える。

それは学問に対しても言える。全ての事に対して意味を見出そうとするとどういうことが起きるのか?重要な事も重要でないことも同列に扱おうとしてしまうのである。そしてそれは物事の本質を見抜けていないことを意味する。本質を見抜くための第一段階は、それに意味があるかどうかを判断することであると言える。

ただ、何のカテゴリーで判断するかによって意味があるかないかと言うことが変わってくることがある。僕たちの普段の何気ない行動やちょっとした好みに関してはそんなに意味があるようには思えない。しかしそれが何十万人の統計となると、ビッグデータとして非常に重要な意味を持つ事になる。現代社会においてはビッグデータが非常に重要になって来ており、それらのビッグデータはビジネス的にも多額のお金によって取引されている。過去に意味がないと思われたことが、現代では非常に大きな意味を持っているのである。

意味がないことを素早くジャッジすることによって、本当に意味のあることに労力を割くことができる。全てに意味を見出そうとすると、本質を見失ってしまうことになる。しかし一見意味のないような事に物事の本質が潜んでいることがある。そのような本質を見抜くためにも、表面の裏にある多様体を探っていかなければならない。

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