数字ではないデータ。

現在のプロスポーツの世界はデータ社会である。その最先端を行っているのがプロ野球の世界であろう。投手の球速は昔から測定されているが、メジャーリーグの大谷翔平選手のニュースを見ていると、打球の飛んだ角度から打球の速さまで、様々なデータが紹介されている。その他にも、投球の回転軸や回転数までもが測定されている。

あらゆるデータを測定し活用することはもちろんメリットが大きいが、僕は必ずしもメリットばかりではないと感じている。例えばメンタル的な部分も大きな要素を占めるし、生きていく中では知らない方が良かったという情報も多々ある。大事なのは、自分がどのような情報を手に入れ、逆にどのような情報をシャットアウトするかという明確な基準を持つことだ。

そして大事なのは、データの中には数値で表せられない要素もたくさんあるということだ。さらに、数値的データも必ずしも完璧ではない。もし数値的データが完璧ならば、全ての人が上手くいっているはずだ。しかし現実はそうではない。

多くの人は「目に見えること」で評価しようとするが、それ以上に大事なのは「目に見えない部分を見る」ということだ。数字ではないデータをどれだけ把握しそれを基にコーディネートしていくか。そのことの重要性を理解していないと、数値的データに振り回されることになってしまう。

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