本は二度読む。

小説なら一度読んで満足すればよいが、科学書・専門書は基本的に繰り返し読むことを前提に作られている。もちろん読み方は人それぞれ様々だが、例えば僕ならば、一度目は風を切るように猛スピードで読み、二度目はじっくりと手を動かして計算しながら読むことにしている。一度目に風を切るように猛スピードで読むのには理由がある。まずは細部にこだわらず、全体像を掴むためだ。計算もできるだけ頭の中だけで完結させる。これが意外とじっくり読むよりも理解が深まるものである。

現在のコロナ禍の中で家で過ごす人が多いので、今本が非常に売れていると聞く。何冊も手にして数千円分まとめ買いをする人も多いらしい。本はただではないので買うのにはもちろんお金がいるが、そうは言ってもその他の出費に比べたらそんなに高くはない方だと思う。少なくともほとんどの人は、毎月の本代よりもスマホ通信料の方が高いのではないかと思う。もちろん僕のようなホンゲル係数が異常に高い人間もいるが、普通はそんなに本代に出費する必要はない。さらに図書館を利用すると言う手もある。

今、暇で時間をもてあそび、パチンコに入り浸っている人が問題になっている。パチンコ屋はまさしく三密の代表でもあり、自分からコロナにかかりに行くようなものである。そして得る物はほとんどない。たまに運よくお金が入ることがあるようだが、僕には全く理解のできない世界である。家で本を読んだ方がよっぽど得る物はあるのにと、パチンコに行く人たちが可哀そうに思う。おそらく本と言うものの意義が理解できないのだろう。

今のコロナ禍は、読書をするチャンスだ!確かにコロナ禍によって仕事も減り、収入も激減し、さらにコロナ感染の恐怖から憂鬱になるであろう。このように全てがネガティブな方向へ進んで行くように思えるかもしれないが、だからこそこのような中でポジティブな事を考えることが重要なのではないだろうか。そして本はそのようにポジティブになるための大きな手段になる。災い転じて福と為す、そのように簡単にはいかないかもしれないが、しかし何もしないでパチンコなどに行ってしまえば災いがさらに不幸を呼ぶことになる。今このような時だからこそ本を読んで地力をつけ、コロナ禍が去った後に攻勢をかける準備をすべきではないだろうか。

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