朴大統領の中国軍事パレード出席をめぐって

9月に中国で、抗日戦争勝利70周年軍事パレードが行われる。今、そのパレードに韓国・朴氏が出席する方向で進めていることについてアメリカが不快感を表している。

そもそも米韓同盟の目的は共産圏からの防衛を主目的としている。もちろんその仮想敵国はロシア・北朝鮮、そして中国であり、韓国は地理的にその最前線に位置する。最近様々な国が中国に歩み寄りをしている。特に英国が中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)に参加表明をしたことには世界が驚いた。しかしこれらのことは経済関連の提携であり、安全保障面においてはほとんどの国が距離を置いている。

しかし今回の朴氏の出席は軍事パレードに対してであり、軍事・安全保障面においても中国に歩み寄ることを表明していることに等しい。このことにアメリカが不快感を表すのは当然だ。韓国軍組織はアメリカ仕様であり、韓国軍と米軍は一体となっている。それがもし韓国が中国に付くとなれば米軍の機密事項が大量に漏れることになる。民主主義国家側にとっては死活問題である。おそらく最近は米側も韓国に対して相当警戒感を持っているだろうし、これからの最新の軍事機密に関しては韓国に伝えることはないであろう。

韓国が中国に近づけば近づくほど、日米関係が親密になり重要になることが予想される。現在韓国では反日の嵐が吹き荒れているが、日韓が本当に反目しあう日が来ることも可能性がないとは言えない。日本も韓国関係に対しては十分警戒せざる負えないだろう。

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