櫻井パパに見る官僚人事

先日、総務事務次官、つまり総務省の官僚トップに櫻井俊氏が決まった。ジャニーズの櫻井翔さんのパパだ。櫻井氏の官僚人事をめぐっては、ここ二年ほど伏線があったようだ。

櫻井氏は東大出身で当時の郵政省に入省し、入省当初から将来の次官候補として見られるほど優秀な人物だったらしい。総務省は旧自治省・旧郵政省・旧総務庁の合併によってできた省庁だ。その中で規模的に旧自治省・旧郵政省組が大きな権力を握り、次官はその二つの出身から交代になるのが慣例だ。そして去年2014年の夏の次官任命の最有力候補は櫻井氏だったらしい。しかし櫻井氏は落選したが、No2の座にとどまることになった。

官僚人事で一番大きな権力を持つのは官房長官、つまり菅氏だ。菅氏が内閣人事局が作った資料を基に絞り込む。そこで菅氏が政治的取引によって櫻井氏の任命を拒否したらしい。普通はこの時点で官僚出世コースは終わりだ。ところが今年、櫻井氏は二度目の候補で事務次官の座を手に入れた。

菅氏がどうして櫻井氏を嫌うのか、一般市民の僕にはわからないが、官僚と政界とは対立したり繋がったり、本当に入り組んだ世界だ。

櫻井翔さんのパパとして普通の次官以上に注目を浴びることになるとは思うが、誰であれ日本国を背負う人間として日本の発展に一役買ってもらいたいものである。

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