現在AIブームで多くの人がAIスキルを身につけようとし、ビジネスにおいてもAIを使いこなすことが成功の鍵とも言われている。ではそのような現在の常識がこれからもずっと続くのか?僕はNoと答えたい。
ではなぜAIスキルがこれほどまで注目を浴びているのか?それは現在がAIの発展の初期段階にあるからだと僕は考えている。AIはこれから飛躍的に発展していくだろう。そして数年後か十数年後には、自立的にあらゆることを行なってくれる汎用AIができることは容易に想像できる。そうなるとAIを利用・駆使するスキルなど何の意味も持たなくなる。すなわちAIスキルを身につけるというのは、一過性のブームに過ぎないと僕は考えている。
ではそのような時代にはどのようなことに価値を見出されるのか?それは一周回って「自分の頭で徹底的に考える」ということだと僕は考えている。AIがあらゆることを生み出す時代だからこそ、”人間”が考えるということに価値が出てくるのである。しかしそのような時代になると、人間は二極化してくると僕は考えている。すなわち「考える人」と「頭を使わない人」だ。確かに日常的なことを徹底的にサポートしてくれるAIは頼もしい。しかし人間の考える機会を奪ってしまうAIは人類を絶滅へと向かわせていくであろう。すなわち人類が存続していくためにも、人間は思考し続けていかなければならないのである。
しかし現在の風潮を見ると、全くそのような意見が出る様子がない。その理由は、AIが大きなお金を生み出すからである。それがAIの本質に対する目を曇らせている。そして皆現在の状況しか見ていない。もう少し未来まで見通すことをしなければ、未来に取るべき道を誤ってしまう。AIブームに踊らされるだけでなく、もう少し理詰めで未来の様子を予測していかなければならないのではないだろうか?