月別アーカイブ: 11月 2021

ITに疎い世代?

よく高齢者世代が「ITに疎い世代」と言われる。果たしてこの表現は正しいのか?僕はそれは違うと考えている。「結果的」に高齢者にITが疎い人が多いと言うだけであって、本質はそこではないと思っている。僕が考えるには、正しくは「挑戦しない人たち」、そして「リスクを取らない人たち」が結果的にITに疎い人たちになっているのだと考えている。そして自然と高齢者たちは若者に比べると余生が短いので、結果的にリスクを取らず挑戦をしないと言う事になっているのである。

なので、例え高齢者であっても挑戦的な人にはITに長けている人が多いはずだ。以前、高齢の日本人女性が独学でアプリ開発をして、アメリカ・アップル社の本社に招待されたと言う話を聞いた。高齢でありながらアプリ開発をするとは極めて挑戦的であり、かつ柔軟な思考の持ち主だ。このような老人を見ていると、例え歳を取っても柔軟である人の潜在能力は果てしないものだと強く感じる。逆に例え若くても、リスクを取らず挑戦をしない人は総じてITに疎いと言える。なのでITに長けているか?疎いか?と言う事は、年齢に関係しているのではなく、その人の挑戦力に関係して来るものだと僕は感じている。

そもそもITと言うものは、リスクの塊である。スマホをいじくっている限り、常にリスクは付きまとってくる。なのでリスクを全て避けようと思えば、スマホをはじめとするIT機器に触れる事さえできなくなる。しかし今政府が取り組もうとしているマイナポイント(これが2万ポイント(2万円)と非常に大きな額である)を受け取ろうとすれば、まずマイナンバーカードを発行して、かつキャッシュレス決済を利用しなければならない。この手続きをスムーズに行おうとすれば、IT機器を利用することは不可欠だ。そしてこのマイナポイント自体も、キャッシュレス決済を普及させようとすることが大きな目的だ。しかし世の中には、IT機器は使えないが、マイナポイントは寄こせと言う人たちがかなりたくさんいるみたいだ。このような人たちはそもそもこのマイナポイントの趣旨を勘違いしている。言い換えれば、「リスクを取らずにメリットだけ寄こせ」と言っているようなものである。もちろん現在のコロナ禍で困った人たちを助けようと言う趣旨も含まれているが、政府が狙っているのは、コロナ禍での救済とITシステムの普及を組み合わせることによって、その相乗効果を狙っているのである。

こんなことを長々と言ってきたが、そんなことを言う僕自身も5年ほど前まではIT音痴と言っていいほどのレベルであった。しかし今ではかなりITマスターになっている。そして単にスマホやパソコンを利用するだけではなく、学問的な研究に応用したり、プログラムを組んで利用したりしている。そのような僕を見れば、ITに年齢は関係ないと思ってくれるはずである。もちろん数学や理論物理のような紙と万年筆の世界は大好きである。しかしITにはITの面白さ、魅力がある。大事なのは一つの殻に閉じこもるのではなく、壁を作らずあらゆる分野に挑戦することだと僕は強く感じている。

なぜお酒を飲まなければならないのか!

僕はお酒はかなり好きな方である。なので何の意識も持たずに好き放題お酒を飲んでいれば、アルコール中毒の危険性があると思っている。なので自分自身である程度制限してお酒を飲むことを心がけている。とは言っても、最近は缶ビールを飲むことが非常に多い。初めは一缶だけと思いつつ、二缶、そして三缶と増えて行ってしまう。そして不思議な事に、何だかお酒を飲んだ後の方が調子が良く感じるのだ。それでさらに次の日にもビールを飲んでしまう。しかしお酒が体に良いはずがない。短期的には良いと感じていても、長期的に飲み続ければ必ず体を痛めてしまう。

そこで大幅な禁酒を始めることにした。そもそも僕はお酒を飲むために生きているのではない。数学と物理の研究をしたいのだ。昔は適量のお酒は体に良いと言われていたが、近年はお酒は微量でも良くないと言う事が医学的にも言われている。どうやらアルコールは神経毒であるらしい。なのでほぼ間違いなく、神経の塊である脳には良くない。もしお酒を飲んだ方が調子が良いと言う気がするのなら、お酒を飲まなくても調子が良い体にしなければならない。

しかし人と付き合いながら飲むのは非常に楽しい。なのでごくたまに人との付き合いで飲む機会があるときは、その時は飲むのも良いと思っている。そんなに頻繁に飲みに行くわけではないし、ましてや現在はコロナ禍と言う事もあって飲みに行く気にもなれない。

最近、お酒が非常に安く手に入ることが社会問題化している。もちろん物にもよるが、9%の酎ハイがコンビニで百数十円で手に入る時代である。ビールも(第三のビールだが)500ミリ缶が130円ほどで手に入る。はっきり言って金銭的なハードルはないに等しい。しかし安いからと言って調子に乗って飲み続けてしまえば、結果的に体を壊すなどしてかなり高い代償を払うことになってしまう。なので基本は禁酒的スタンスを取りながら、ごくたまに美味しい酒を飲むのが良いのではないだろうか?

岸田氏への評価は(僕の中では)まだ固まっていない。

10月31日、衆議院議員総選挙が行われた。さらに僕の住んでいるところでは市長選挙も行われた。現在この記事を書いている時点ではまだ集計が完全に終わっていないが、自民は一応過半数を得るだろうと言う見通しがされている。この総選挙は岸田政権発足直後と言う事もあって、まだ何も行っていない岸田氏への信任を問う選挙だとは僕は考えていない。あくまで有権者は岸田氏に対してはまだイメージでしか判断できない段階だと僕は思っている。

そういうこともあって、この選挙の結果がどうであれ、僕はまだ岸田氏を評価するには早すぎると思っている。正直言って僕自身、岸田氏の事を完全に理解していない状況だ。前菅政権が発足した直後、世間が、そしてメディアが菅氏を持ち上げて大歓迎し、支持率が爆上がりの中、僕は即座に「菅政権は必ず短命に終わる」と言う記事を書いて批判した。なぜその時はそのように菅政権発足直後に菅氏を否定的に判断したかと言うと、それは官房長官時代の菅氏の仕事内容、そして振る舞いを見続けて来たからだ。しかし岸田氏に対しては僕の不勉強もあって、岸田氏の手腕、そして人柄を判断できる状態ではない。このようにまだ肯定も否定もできない状況なので、これからの岸田氏の仕事ぶりをしっかりと見て判断していきたいと思っている。

とは言え、現時点では僕は岸田政権にはかなり期待している。わからないからこそ期待しているのである。確かに今の自民には課題は山積である。僕自身も不信感を抱いていることは沢山ある。なので岸田氏がそのような不信感を払拭できるか、そして何よりコロナ禍を上手く乗り越え、コロナ対策と経済対策と言う相反するように見える課題を克服できるかと言うことにかかっていると僕は考えている。

人間をイメージだけで判断するのは良くない。それは政治家に対しても同じだ。なのでこれから岸田氏の政治をしっかりと見ながら、はたして信用に値する政治家かどうかと言う事を判断していきたい。もちろん希望的観測としては、上手く政治的課題を乗り越え国民に信用される総理に成長してくれることを強く願っている。