対応の仕方が一年前と同じでは脳がない!

コロナ禍は一向に収まる気配がない。医療従事者はますます苦しく困難な状況に追い込まれ、医療崩壊寸前、あるいは既に医療崩壊が始まっているとも言われている。我々国民としても、これらの献身的に働く医療従事者をこれ以上苦しめないためにも、まずは自分自身が感染することを防ぎ、最低限マスクをするとか人混みを出来るだけ避けると言った行動をとらなければならない。我々に何ができる?と思うかもしれないが、私たち自身がコロナに感染することを防ぐことが医療従事者に対して協力できる最高で唯一の方法なのである。

医療従事者が苦しい立場で献身的に働いているのに対して、政治家は何をしているのか?今僕が一番問題だと考えているのが、一年前と同じ施策を今でも全く同じようにやっていることだ。具体的には緊急事態宣言、まん延防止法、そして補助金での支援の仕方など、一年前とほとんど変わらないやり方でやっている。しかし一年前と比べてコロナに対する知見は飛躍的に蓄積し分析されている。それと同時に新たな変異株が現れるなどコロナウイルス自体もどんどん変化し続けている。しかし政策だけはほとんど変わらないのである。そればかりか、オリンピックが強行され、五輪関係者をバブルで包んで外に影響を与えないと言っていたところが、今ではバブルの外(すなわち日本社会全体)の方がコロナ禍がはるかに悪化していると言う逆転現象が起きている。

コロナ禍が発生してから一年以上経つのだから、それに沿って政策も発展させていかなければならない。例えば先日僕がブログで執筆したように、一か月限定の強力なロックダウンを行うと言うのも一つの手であろう。ロックダウンを行うと人々の自由を侵害すると言う声もあるかもしれないが、ダラダラと緊急事態宣言を出し続ける方が結果としてはるかに人々の自由を奪ってしまうことになる。自由を何よりも大事にするフランスでさえも、強力なロックダウンを行っている。そもそも一年前と同じ施策が今でも通じると考える方がおかしな話であり、全く脳がないと言える。

そして最後の砦であるワクチンでさえも、ある程度普及すれば必ずコロナ禍を抑えることができるかと言えば、他国を見れば必ずしもそうとは言えない。なのでワクチンを普及させれば全てが上手くいくと言う考えも菅氏は改めなければならない。ただしワクチンは感染を防ぐと言うこと以上に重症化を防ぐと言う効果があるのは明白なので、僕はワクチン接種は非常に重要で強力な手段だと思っている。

オリンピックで活躍するアスリートは皆素晴らしいものであり、オリンピックはアスリートファーストで行わなければならない。しかしそれとオリンピックに対する政治判断は全く別物だ。菅氏はオリンピックが盛り上がれば政治での失策など皆忘れて支持率が上がると思っているようだが、僕はむしろそれとは全く逆だと思っている。オリンピックに湧いたがゆえに、菅政権の失策はむしろ浮き上がってくる。なのでオリンピックが終わると政府、そして菅氏への不満は爆発するであろう。何より菅氏は国民をバカにしている。しかしそのような菅氏を国民がバカにし見放すのも時間の問題である。

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