「自分の頭で考えること」と、「人の言うことを聞かないこと」

「人の言うことを聞くことは大事である。」多くの人はそう思っていることだと思う。そして多くの人にとってそれは間違いではない。しかし人の言うことを聞くのはいいとしても、全てを人の意見に丸投げして自分は一切考えないとなると本末転倒だ。もちろん、自分ではどうしても手に入れられない情報を他人から手に入れることは非常に重要だ。今のウクライナ戦争でプーチンが苦境に立たされているのは、周りをイエスマンで固め、正しい情報がプーチンに行き渡らないことが原因だとも言われている。

確かに人の意見を聞くことは重要だが、僕はあえて人の意見を聞かないことが多々ある。それは人の意見に左右されずに自分の頭で徹底的に考えて判断するためだ。僕は何よりも「自分の頭で考えること」を最重要視している。極論を言うと、人の言うことに素直に従って成功するよりも、例え失敗しても自分の頭で徹底的に考えて行動することの方が価値があると考えている。そして自分の頭で考えて動いた結果の失敗は、必ず後の成功に結びつく。それに対して、人の意見に従って成功しても、それは後に続かない。とは言え、僕だって自分の頭で考えて最終的に成功する自信があるから自分の頭に従っているのだが。

現在、生成AIが非常に話題になっている。正直言って、現時点でのAIはまだまだ人間に比べて不完全だ。確かに将棋のように単純であるが膨大な手があるようなゲームには大きな力を発揮するが、論理的に物事を構築することに関してはまだまだ人間には及ばない。しかし数年後どのようになっているかは断言できないが。しかし例えAIが発達したとしても、人間が自分の頭で考えることを放棄しては決してならない。人間を人間たらしめているのは「思考する」と言う行為にあるのだから。思考することをやめたとき、その時人間が人間でなくなる。

とは言え、僕はIT社会に逆行しろと言っているわけではない。テクノロジーの否定は人間に何ももたらさない。たとえ社会にとってネガティブなテクノロジーが現れても、それを凌ぐポジティブなテクノロジーで解決しなければならないのである。科学もテクノロジーも退化することは絶対にないのである。開けたパンドラの箱は戻らない。しかしテクノロジーがどれだけ発達しようが、僕は人間の知能と思考の限界に挑戦して行こうと強く心に決めている。

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