現在、日米中のそれぞれのトップが危機に瀕している。とは言ってもそれぞれこれまでの政策や言動、行動が起こした結果だと言えるが、この三者の誰が失脚してもおかしくない状況だ。トランプは次の大統領選を乗り切れるかどうか、安倍首相は野党の追及、そして国民の追及を乗り切れるかどうか、そして習近平は降ってわいたような新型肺炎ウイルスに対する対応のまずさだ。
それぞれ国のトップに就任してから数年の年月が経つ。そして現在の危機は、その数年における行為に対しての当然の帰結だと言える。トランプの何がまずいのか?改めて言うまでもないだろう。そして安倍氏の最近の答弁はもう理詰めでも何でもなく、小学生レベルの言い訳にしか聞こえない。安倍氏が乗り切れるかどうかでなく、仮に乗り切ったとしたらこれからの日本は非常に危機的である。やはり総理総裁三期制度に対する弊害だと言わざるを得ない。
そして今一番社会問題となっている新型肺炎ウイルス問題である。中国政府の初動は明らかに誤った。しかし問題は、たまたま初動を誤ったと言うことではない。これまで習近平が押し進めて来た情報統制、国民統制、そして徹底的な隠ぺい政策の当然の帰結として、今回のウイルス対策の誤りが生まれたと言える。そしてこれらの問題は現在進行形である。もしこれからウイルス問題が長引き国民の不満が爆発すれば、習近平の立場は危ういと僕は考えている。
確かに日米中のそれぞれのトップが全て失脚する可能性は低いかもしれない。しかしゼロではないと僕は考えている。では、どれが一番可能性が高いかと言えば、安倍首相の失脚だと僕は考えている。今年まだ始まったばかりだが、この一年は激動の一年になるのではないだろうか?