2月10日の報道ステーションで、イスラエルにおけるワクチン接種のニュースが流れた。そのニュースによると、イスラエルでは6割以上の人達がワクチン接種(一回目)を受け終えたと言う。二回目の接種においても2割以上の人達が接種を終えていると言う。まだ一人も接種を受け終えていない日本と比較すると、驚愕的な事実である。ではなぜイスラエルではそのような早期接種が実現したのか?それは非常に単純であって、ワクチンを相場の1.5倍の値段で購入したからである。
それに対して日本はどうか?相場に上乗せすべきお金を全てGoToキャンペーンにつぎ込んでいる。もしそのお金をワクチン購入代金に上乗せしていれば、イスラエルのように早期接種が可能であっただろう。もしGoToにかかる金額以上の出費になったとしても、国民のほとんどが納得するはずだ。イスラエルと日本の運命が分かれたのは、菅氏の無能によるものに他ならない。
もしワクチン接種が三か月早まれば、三か月早く人々は旅行や飲食に出かけることができ、経済的にも大きなメリットになったであろう。それはGoToを行うよりも大きく持続的な効果を生み出すはずだ。そして一番は人々が安心して旅行や飲食に出かけることができることである。GoToで無理やり需要を引き出そうとしても、人々はコロナにおびえながら旅行に出かけなければならない。そしてそれによってさらにコロナ感染を拡大してしまう。
菅氏にはそのような事を想像できる頭は持たないであろう。ならばそのような事を進言する人が絶対にいるはずで、菅氏が公平に意見を聞く耳を持てるだけの器があればそのような事も実行できたはずだ。もしそれができていれば菅氏は二流政治家になれたであろう。しかし菅氏はれっきとした三流政治家に他ならない。
そして報道ステーションではさらに重要なニュースがなされた。アメリカやEUが域外へのワクチン輸出を制限し始めたと言う。それによって日本におけるワクチン確保のめどが立たなくなっていると言う。これらのことも当たり前と言えば当たり前の事だ。自国民を犠牲にして他国民を助けるようなことは普通はしない。しかし菅氏にはそのような事が想像できなかったのであろう。もしワクチン接種が数か月遅れるようなことがあれば、完全に菅氏の失政である。そうならないことを強く願うが、状況は厳しくなって行くように思えてならない。