コロナ禍は悪化の一途をたどっている。その悪影響は医療・経済など様々なところに及んでいるが、1月から始まる入試シーズンへの影響も取り沙汰されている。今関東地方では、緊急事態宣言の発令が検討されていると言う。もちろんコロナに県境などはないので、今日の都心は明日の地方と言う事になり、影響は遅かれ早かれ全国に広がるものと思われる。
もし緊急事態宣言が発令されれば、入試シーズンを直撃する。入試を強行するのにも危険性があり、しかしもし入試が中止されれば次年度の入学者を迎え入れることができない。菅政権が早い段階で緊急事態宣言を出すことができていれば、入試への影響だけでなくクリスマス、そして正月を直撃せずに済んだ可能性は高い。
しかし過ぎたことは仕方がない。問題はこれからどうするかだ。入試を強行するのもしないのも問題があるのならば、残された解決策は9月入学だけだ。これからのワクチン行政が上手くいけば、夏に入試を行い9月入学すると言う事が一番の解決策になるように思える。しかも9月入学を取り入れることによって、海外と教育について足並みをそろえることができる。日本人学生の海外留学が進まないと言う問題がたまに取り沙汰されるが、これによって海外留学に対する足かせが取れることにもなる。
コロナ禍は確かに大きな災いだ。しかし災いだからと言って全てをネガティブに進めるのは間違っている。これを機に9月入学を取り入れることによって、教育環境を大きく発展させることが可能になる。転んでもタダで起きてはならないのである。いま入試だけでなく、学校教育を強行するのにも大きなリスクが伴う。そしてこのような状況では教育を満足に行うこともままならない。今の子供たちの教育環境を整えるためにも、今政府は9月入学を導入するかどうか本気で検討すべき時ではないだろうか。