日別アーカイブ: 2015年2月1日

テロと向き合う日本(人質事件をめぐって)

今朝、後藤健二さんがイスラム国に殺害されたという報道が入った。日本として痛恨の極みだ。

日本人の誰もがイスラム国周辺は危険地域だと知っている。しかしそれを知っているのも後藤さんのように紛争地に赴き、レポートを届けてくれる人がいるからだ。

日本人として悲しい。本当に悲しい。もちろん日本人の命も外国人の命も、同じ一つの命であることには変わりない。どの命も同じくらい重い。しかし使命感を持った同胞がいわれもない殺され方をするのには、悲しくて、憤りを感じる。

しかし、政府もここ数日間よく動いた。安倍首相、菅官房長官をはじめとする政府トップも不眠不休で対応に当たり、疲労困憊していると思う。少し一息ついたら、二度とこのような悲劇が起きないように、対テロ対策には強く当たってほしい。しかしアメリカなどと全く同じ手法をとる必要はない。日本には憲法第九条があり、武力によらない平和的解決を求められている。もちろん欧米諸国と足並みはそろえなければならない。

今回の事件で、日本も対テロ戦争の直接の犠牲者になった。テロは他人ごとではなくなった。日本人もようやく世界の現状に目を覚ました。自己責任論というバカな主張が、最後には、I am Kenji 運動という同胞を思いやる運動に変わった。

最悪の結果にはなったが、これから日本は世界のテロ集団に対してどのような姿勢を取るべきか、明確になったと思う。

ビリギャルが気づかせてくれたこと

昨年から、一冊の本が大ベストセラーになっている。

「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」(KADOKAWA)

実は僕も買ってしまった。それもベストセラーになる前の、出版された直後に。

こんな類の本には普段は見向きもしない僕がなぜ買ったか。軽い気持ちで何となく本屋で手に取って立ち読みしたのだが、初めは10秒眺めたら書店の本棚に戻すつもりでいた。しかしパラパラと本をめくっていたら、さやかさん(主人公)の猛烈な努力の様子に圧倒され、10秒のはずが数分も本の中身にのめりこんでいた。

簡単に言うと、学年ビリのダメギャルが勉強に目覚めて、超努力して慶應義塾大学に合格する話だが、それだけなら30分立ち読みして済ましてもよかった。しかしどうしても買いたくなった。本に書かれているさやかさんの努力に比べて、最近の僕の不甲斐なさ。この本に書かれているさやかさんの努力を目に焼き付けて、自分も思いっきり死ぬほど頑張ろうと思い、本を手に入れることにした。

内容もなかなか面白くて、見所満載の本だ。起承転結が見事にうまく構成され、意外にも僕個人的にはなかなかの名著だと思う。

一に努力、二に努力、三四がなくて、五に努力。努力しないことには何も始まらない、そんなことを確認さしてくれた一冊でありました。