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本庶佑教授、ノーベル医学・生理学賞受賞!

2018年のノーベル医学・生理学賞に、京都大学の本庶佑特別教授が受賞されることになった。心よりお祝いを申し上げたい。

本庶佑教授の名前だけは以前から知っていたが、今回の受賞報道で抗がん薬のオプジーボを開発された方と知って、そうだったのかと納得した。やはりノーベル医学・生理学賞を受賞される方々は、単に基礎研究として大きな成果である(これは最も重要だが)だけでなく、多くの人々の命を救う可能性を秘めているというところが、また非常に素晴らしいところである。このことは、iPS細胞の山中伸弥教授にも言えることではないだろうか。

本庶教授は会見で、「教科書を信じないことが大切だ」と言っておられた。これは非常に共感するところだ。学校では教科書は絶対だと教えられるが、そのような教育は権威や権力に従い盲目的になるというところへつながっていく。自分で何かを発見するためには、まずは過去の成果を疑うことから始まり、過去の成果を覆すことにより新たな成果となる。

特に医学へのつながりの強い生物学や、過去の史実が次々と否定される歴史学では、過去の常識が現在の非常識となることが多い。そして絶対的だと思われている物理学などの科学全般において、科学を盲目的に信じることは最も非科学的な行動だということを心に留めておかなければならない。

今週のいわゆる“ノーベルウィーク”はまだ続く。他の賞でも日本人研究者の受賞者は出るのだろうか?

困難は圧倒的なパフォーマンスで乗り越える!

生きていれば、時には大きく危機的な困難に遭遇することがある。そのような時にはつい頭を抱えて悩んでしまうが、悩んだところで抜本的な解決にはつながらないことがほとんどだ。そしてその場しのぎの対処療法的な行動をとってしまうことが多いが、これもほとんどの場合抜本的な解決にならない。

完全な解決にはつながらないかもしれないが、一番大きな解決方法は、本業で圧倒的なパフォーマンスを発揮して乗り越えるということだ。確かに困難の内容と本業は直接関係ないかもしれない。しかし本来取り組むべき本業で力を発揮することこそが解決への糸口になる。ここで重要なのは、単に本業で力を発揮することではないということだ。“圧倒的”な力を発揮するということが一番重要なのである。

日本では、出る杭は打たれると言われ、つい横並び志向に走りがちである。そして適度に上手くやればいいという発想に陥りがちだ。しかし物事を解決するためには、圧倒的な力が必要だ。何となくその場を繕ってしのごうという考えでは抜本的な解決にはならない。解決という幻想を見ているだけである。

圧倒的パフォーマンスを発揮するということは、困難を解決するだけではなく、ピンチをチャンスに変える力を与える。しかしこれは誰もができる事ではないのかもしれない。少なくとも現在所属している組織・グループで圧倒的な存在にならなければならない。それは日本一になるということかもしれない。いや、世界一になるということかもしれない。とにかく圧倒的パフォーマンスを発揮して圧倒的な存在になれば、全ての困難を解決して、それをさらにチャンスに変えることができる。