日別アーカイブ: 2015年1月26日

I am Kenji(人質事件をめぐって)

イスラム国人質事件で、現段階で湯川さんは殺害されたといわれているが、後藤健二さんはまだ生存しているようだ。

この事件に対する対応は世界が見ている。日本国政府の対応、そして日本国民の対応。

人質事件が起こると毎度出てくるのが「自己責任論」。しかし同じ日本人をそんなに簡単に見捨てていいのか。そのような日本人の声は、全世界が聞いているぞ。日本という国、日本国民はそんな自分勝手な低レベル国家なのかと。

今すべきは後藤さん助けるために少しでも状況を好転させること。これは日本政府だけの役割と思うかもしれないが、日本国民一人一人の声も集まれば日本国の世論となり、イスラム国側に圧力をかけられるかもしれない。そのためにも自己責任論などという、自ら同胞を見捨てるようなバカな声を発信してはいけない。

しかし、いま嬉しい運動が起こっている。

「I am Kenji」運動。

もちろんこれは、パリのテロ事件での、「I am  シャルリー」運動をもじったものと思われるが、このような運動を起こし、日本国民が一致団結していることを示すことが、今われわれ一国民がイスラム国に圧力をかけられる一番の手段ではないか。

「I am Kenji」

そして後藤健二さんが無事戻ってきたら、こう声をかけてあげよう。

「また紛争地に行って、良質なレポートを届けてくれ」と。

友好国と隣国

イスラム国に拘束されていた二人のうち、湯川さんが殺害されました。しかしまだ後藤さんの生存が濃厚な状況なので、政府は後藤さん一人だけでもという方針で行くみたいです。

そこで重要になってくるのがイスラム国とのパイプですが、日本政府はイスラム国とのパイプを持ってないようです。頼るべきは、日本と国交のある中東国。そこで真っ先に思い浮かぶのはトルコではないでしょうか。

日本とトルコは大の友好国で、その歴史は明治時代にさかのぼります。紀伊半島沖で沈没したトルコ船の船員を救出し、生存者を日本の軍艦でトルコまで運んだことから縁の発端は始まります。

そしてトルコの日本に対する友好的な好意は今でも非常に強く、日本人としては非常にありがたいことですが、日本はというと韓国・中国との関係ばかりに目が行き、トルコなど眼中にないというような扱いです。

確かに日本とトルコは地理的に非常に離れています。しかし、友好国などというものは、作ろうと思っても簡単にできない。だからこそトルコのような親日国家に対して日本も大切に接しなければいけない。

親日国家を大切にすることは、普段は利などあまり感じないかもしれませんが、いざというときに必ず力になってくれる。イラン・イラク戦争の時にイランから邦人を救出してくれたのはトルコ政府・国民だったことを、決して忘れてはいけない。

今回の人質事件対策本部はヨルダンに置かれているようで、ヨルダンも日本の友好国だということを初めて知りました。やはり危機の解決の糸口は友好国にあり、トルコ・ヨルダンになるのではないでしょうか。

近くの敵を懐柔することも必要かもしれませんか、遠くの友も大切にすることを忘れずに。日本政府なら必ずうまくやってくれると信じています。